院内感染対策指針
院内感染対策指針
院内感染対策指針とは
当院では、「全ての患者さんが感染症を保持し、かつ罹患する危険性をあわせ持つ」と考えて対処する「標準予防策(スタンダードプリコーション)」の観点に基づいた医療を提供しています。また、感染経路に応じた予防策と職員向けの院内研修会を実施しより安全で安心できる清潔な環境づくりを目指しています。
標準予防策(スタンダードプリコーション)の具体例
- 手洗い(15秒以上)
- 意識的に手洗い方法を選択する。
- 蛋白物質、血液などで汚染された時は、流水と石けんで手洗いを行う。
- 目に見える汚染が無い場合は、擦式アルコール製剤で手指消毒を行う。
環境の整備
- 汚染を速やかに除去する。
- 床よりも高頻度接触面(ベッド柵、床頭台、ドアノブ、手すり)の清浄化する。
- 床は埃や塵がないように清掃する。
- リネンなどの汚染物は直ちに密封する。
異変を早期に察知して対策をとる
- 数週間にわたる原因不明の咳。
- 原因不明の発熱特定の病原体による感染症の多発。
- 新型耐性菌の出現など。
手指消毒
病室の入退室時に必ずアルコールの擦式手指消毒剤を用いて手指を15秒間以上消毒する。
院内の取り組み
院内感染対策委員会実施
感染発生時は直ちに臨時委員会を召集し、感染症の蔓延予防対策を話し合い、関係部署に周知し対応します。
ICT(Infection Control Team)
ラウンド実施
チームで定期的に院内を回診します。改善点が見つかった場合は各部門に周知し、一週間以内に改善するよう義務づけています。
手指消毒の徹底
アルコール手指消毒剤の使用状況・使用期限を確認し、職員が一丸となって感染予防に努めています。
感染症発生時の対応
感染症が発症したら、すぐに全職員に周知し、標準予防策に則り対応します。終息後は委員会にて感染予防策に不備がなかったかを話し合い、今後の対策に備えます。