みなさん、はじめまして。東浦平成病院で作業療法士をしています矢田貝です。
2022年8月から1年間、兵庫県洲本市にある兵庫県立淡路医療センターに出向してまいりました。
当院は淡路医療センターとの連携強化や、急性期病院ならではのリハビリテーションを経験することを目的に数年前から出向事業に取り組んでいます。
出向期間中は作業療法士として、仕事中の事故などで怪我をされた方、脳卒中をはじめ様々な病気の方のリハビリテーションを行ってきました。
その中でも主に腕や手の怪我をされた方や脳卒中発症直後の方々のリハビリテーションに力を入れて取り組んできました。手の怪我に対してのリハビリテーションを「ハンドセラピィ」と呼び、出向期間中も多くの方にリハビリテーションを実施していました。
ハンドセラピィについて簡単に説明すると、事故や病気で手を動かすことが難しくなった方に対して、手を動かすための機能の再獲得を目指し、生活の中で使うことができるよう取り組んでいくリハビリテーションの一つです。
またリハビリテーションと聞くと体を動かすことをイメージする人も多いと思いますが、神経のダメージや腱・関節の痛みがある場合には、手の形に合わせた「スプリント」と呼ばれる装具を作成し、機能回復を助けたり、症状の悪化を防いだりもします。出向時にはこのスプリントの作成場面の見学、作成練習も経験しました。
多くの患者様に関わることで、急性期ならではの知識や技術を学ぶことができ、とても勉強になる1年間を過ごすことができました。現在は当院の3階病棟(障害者施設等一般病棟)と成人外来のリハビリテーションを担当しています。
今後も患者さん一人ひとりのニーズに合わせたリハビリテーションを提供することを心がけていきます。