スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状を「花粉症」と呼びます。 医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」といいます。
花粉症の症状が現れやすいのが、鼻と目です。
鼻の三大症状は「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」、目の三大症状は「目のかゆみ・目の充血・涙」です。
それぞれの植物で花粉の飛散時期が違います。
- スギ:2月~4月
- ヒノキ:3月~4月
- ブタクサ:8~10月
- イネ科:5月~10月
花粉症治療は、薬を使った対症療法が基本となります。
- 抗ヒスタミン薬:ヒスタミンの働きを抑えてくしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状を抑えます。眠気などの副作用が軽減された「第2世代抗ヒスタミン薬」が主流 となっています。
- 鼻噴霧用ステロイド薬(点鼻):鼻の症状が強いときに使います。
「ステロイド=副作用が強い」というイメージがあるかもしれませんが、点鼻は全身への影響は少なく安全であるとされています。
- 眼:目の症状には点眼用の抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使います。
ドラッグストアなど、薬局で購入できる市販薬もあります。薬剤師に、現在の症状や他に飲んでいる薬などの情報を伝えた上で、相談しながら選ぶようにしましょう。
◎花粉症の症状を抑えるために、花粉との接触をできるだけ避け予防するということも大切です。次のようなことに気をつけましょう。
- 花粉飛散情報に注意する
- 花粉が多く飛んでいるシーズンは、外出時にはメガネ・マスク・帽子をする
- 帰宅したら玄関で花粉をよくはらい、洗顔・うがい・鼻をかむ
- こまめに掃除をする
- 花粉が多く飛んでいる日は布団を外に干さない