蚊やダニなどによる虫刺されの痕が茶色いシミのようになってなかなか治らない、消えない、といった経験はありませんか?
この痕は、虫刺されによってひどい炎症が起きたときや、搔き壊して肌を傷つけてしまったとき、その自然治癒力の過程でメラミンという色素が沈着して起こるもので、医学的には「炎症後色素沈着」といいます。
メラニン色素は肌の新陳代謝によって時間とともに肌の外へ押し出され、最終的には垢として自然に排出されます。
一般的に、子どもは肌の新陳代謝が活発なので痕が残っても比較的早く回復しますが、年齢を経るごとに新陳代謝が遅くなるためメラニン色素が抜けるのに時間がかかります。
痕が残らないようにするには
①刺された箇所を「掻かない」
「掻かない」ために、かゆみ止めなどの薬を使いましょう
②虫に「刺されない」
虫に刺されそうな場所へ行くときには、肌の露出を控えたり、虫よけスプレーなどを 活用しましょう
痕が残ってしまったときは
肌の新陳代謝によって、自然に薄くなり目立たなくなっていきます。
虫刺され痕をゴシゴシこすったり、日焼けなどの刺激によって色素沈着が濃くなることがあるため、気を付けましょう。
目立つ場所に出来てしまったなど、どうしても気になる場合は皮膚科の医師に相談しましょう。