水虫とは、「白癬菌」という真菌(カビ)によって生じる感染症です。白癬菌はヒトの皮膚の垢(ケラチン)を餌にして繁殖します。
足ふきマットやスリッパの共有などで感染し、指の間が白くふやける・小さな水疱ができる・カサカサして皮がむけるなどの症状が現れます。
白癬菌は温かく湿った場所を好むため、靴下や靴の中などでよく増殖し症状が悪化します。
しかし、白癬菌が足の裏についてもすぐに感染するわけではなく、その日のうちに足を洗って清潔にし乾燥した状態にすれば、通常は感染する(うつる)ことはありません。
また、白癬菌は爪にも感染することがあり、「爪白癬(つめはくせん)」といいます。
対処・予防法は、日常的に足を清潔に保ちムレを防ぎましょう。
家庭内に水虫の人がいる場合は、足ふきマットやスリッパ、タオルなどの共有はせずに、こまめに洗濯・清掃しましょう。
水虫になってしまったら、塗り薬(抗真菌薬)をきちんと塗れば良くなります。症状が良くなったからといってすぐに薬をやめてしまうと再発することがよくあります。
水虫を「治し切る」ためにも症状がなくなっても1ヶ月間くらいは薬を塗り続けましょう。
塗り薬だけでなく、爪白癬には爪に塗るための外用液もあります。また、難治性の場合には抗真菌薬の飲み薬を服用することもあります。
抗真菌薬の内服薬には、他の薬との飲み合わせがよくない薬があるため、必ず服用中の薬について医師や薬剤師にお伝えください。