8月になり、ますます暑さが増してきている今日この頃ですが、皆様元気にお過ごしでしょうか?
夏本番となり、日中は気温が30度を超えることも多くなり、
室内にいても熱中症のリスクが高まるため、適切な水分補給と暑さ対策が欠かせません。
ところで、病院でもらった薬はどこに保管していますか?
薬局での薬の管理に関しては、『日本薬局方』というものに従って、厳密に品質管理をおこなっています。
それによると、温度については次のように定義されています。
「室温」 :1~30℃
「常温」 :15~25℃
「冷所」 :1~15℃
薬の外箱には保管方法が記載されています。
(◇上記以外にも、『遮光』保存や、『〇〇℃以下で保存』などもあります)
多くの薬は室温保存(1℃~30℃)が基本で、直射日光や湿気を避けて保存していただくよう普段から説明をさせていただいています。
別に保管場所に注意が必要な薬に関しては、その指示を守っていただくようお願いしています。
外出や旅行の際には、保冷剤や遮光ケースで管理するなどの工夫が必要な場合もあります。
『薬は腐らない』という言葉を、時折患者様から聞くことがあります。
確かに食品と違って、薬の場合は見た目がほとんど変わらないかもしれませんが、
保管状態が悪いと薬の成分が劣化し、薬の効果が低下したり、効果が無くなることも。
それだけではなく、逆に体に害を及ぼす危険性だって考えられます。
薬をきちんと用法・用量通りに飲んでいただくこと、
それに加えて、薬の保管場所もこれを機会に見直してみてはいかがでしょうか?
