こんにちは、放射線科です。
X線透視装置を使用した検査のひとつに「嚥下造影」があります。
嚥下造影とは、飲み込みの過程や状態を評価するための検査で
摂食・嚥下障害の疑われる患者さんに対して行います。
① 食べ物を認識して口に取り込み
② 口の中で食べ物を飲み込みやすい形にして
③ 口からのどへ
④ のどから食道へ
⑤ 食道から胃へ
この流れのいずれかが障害され、食べ物をスムーズに飲み込めなくなることを「嚥下障害」と呼びます。
嚥下障害の疑われる患者さんは、誤嚥(飲み込んだ食べ物が誤って気管へ入ること)により
誤嚥性肺炎を繰り返し発症することがあります。
「誤嚥」=「肺炎」ではありませんが、誤嚥は肺炎のリスクを高めてしまいます。
嚥下造影(正常) 嚥下造影(誤嚥)
当院放射線科では
医師、言語聴覚士、看護師、栄養士と連携し
機能や形態の異常をみるだけでなく、安全に食べるための条件
(摂食時の体位、食物形態など)を確認し、治療方針やリハビリの決定に役立てています。
嚥下についての悩みがある方は一度、医師にご相談ください。